【作曲】音楽家らしく僕の作曲手順を晒してみます。【前編・ゼロから実際の作業に移行するまで】

【作曲】音楽家らしく僕の作曲手順を晒してみます。【前編・ゼロから実際の作業に移行するまで】

DAWが進化したことによって今では誰でも音楽を作ることが出来るようになりました

作曲への敷居が低くなったことによって、曲を作るということが特別なことではなくなったので最近では作曲を趣味にする人もいると聞きます。

本来は曲というのは歌メロがあればそれで完成なんです。
それがどんな形であれ、作曲したことになるのです。

でも今この記事にご覧になられているということはそれ以上、例えば世の中に流れている曲のようにリズムやシンセなど様々な音が入っている状態、所謂アレンジの施された状態まで曲を作り上げたいと思っているからこそなのではないでしょうか。

そんな方々へ向けて。
参考になるかどうかはわかりませんが、僕が普段どのように曲を作り上げているのかということを解説していこうと思います。

あくまでも手順や作業、どんな機材を使うかなどに焦点を置いて解説していきますので、具体的なメロの作り方や理論的な考察などはまた別の機会に。今回は作曲に対する手順、意識的な側面で迫っていこうかなと。

僕はどちらかというとアレンジャー基質なのでアレンジ面に関する記述が大部分を占めることになると思います。
ただし、作曲やアレンジ方法については人それぞれあるので、この記事だけではなくほかにも様々なサイトを見たり人から話を聞いたり、実際にDAWやプラグインを使ってみて自分なりの方法を見つけていってください。

曲の作り方がわからないとかアレンジに興味があるけど上手くアレンジ出来ないという方にとって何かしら参考になる内容になるように頑張るので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。

※追記。
思った以上に長くなってしまったので、いくつかの記事に分けて書いていくことにしました。
今後続きを書き次第、下記にリンクを残していきますのでお好きなところからご覧ください。

次>>>【作曲】音楽家らしく僕の作曲手順を晒してみます。【中編・アレンジ作業開始から一通り楽器を入れるまで】

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作曲法、手順

まずは僕なりの手順を。

1. きっかけづくり
2. モチーフ探し
3. 頭の中で作曲
4. メロ打ち込み
5. リズム構築
6. ギター録音
7. ベース録音
8. シンセ、ストリングス等打ち込み
9. 一旦確認
10. 再度5~8の繰り返し
11. コーラス作成
12. 最終確認
13. 仮ミックス
14. デモ完成

時間配分でいうと、1〜3で5割、4〜9で3割、10〜14で2割。といったところでしょうか。
なので仮に制作期間が1週間あるとすれば3,4日は頭の中だけで曲を練っていることになりますね。

もちろん依頼内容等によってはこの限りではないですが、今回は僕が個人的な曲を、そして完成度の高いデモを作り上げるということで話を進めていこうと思います。

では、1から詳しく説明していきます。

1. きっかけづくり

「さて、どんな曲を作ろうか」という本当にゼロの状態から作ることもありますが、大抵はボイスメモだったり、頭の中で鳴っているメロを元に曲を作り始めます。
ボイスメモを聞いて頭の中で鳴らして、の繰り返し。

ただ、僕の中でジンクスがありまして。
どんなにボイスメモに残っていようが、僕の頭の中に残っていないメロディーに関してはアレンジに悩むだけ悩んで完成しても良い曲にならない、という。
なので、ボイスメモを聞いて「これいいな!」と思うメロディーがあれば、それを頭の中で1日中鳴らしつつまずは寝ます。
そして次の日もそのメロディーが空で歌えたら採用。
「このメロいいよな」って思っているメロはいつも頭の中で鳴っていたりするので、その場合はそれを活かします。

もちろんすべて頭の中だけの作業です。
なので、家の中はもちろん外出中も出来ます。
たまにテンション上がってしまって駅のホームや帰り道で一人口ずさんでしまうこともありますが、基本的には変な目で見られてしまうので気をつけてくださいね。

2. モチーフ探し

この過程はある時とない時があります。
それは1の段階で頭の中で全体像が見えている場合があるからです。
その場合は頭の中にあるイメージを具現化していくだけで良いのですが、あまり具体的に方向性が見えていない場合はこの過程が重要になります。

旅行でもなんでもそうなんですが、普通は目的地がありますよね。
その目的地に向かってどのような道のりで行くのか、それは本人次第。
でも目的地がなければ。
どこに着くのかわかりません。

作っている人間がわからないのだから、聞き手はもっと不安になります。

目的地、ようするに方向性がなければ方向性ブレブレな曲になります。
完成!とジャッジするタイミングもわかりません。
当然曲の完成も遅れます。
結果、
「この曲、何を伝えたいんだろう」
「夏っぽいけど、ベル入ってたりするのはなぜ」
みたいな。

自分で聴くだけの為に曲を作るのならいいんです。好き勝手やっても。
でも人に聴いてもらえるような曲にするのならば方向性は明確であるべき

よく
「この曲、歌詞がいいんだよね」
という言葉を聞くと思います。

それは、それだけ伴奏なりトラックなりが歌詞の世界に寄り添うことが出来ているということであって、歌を引き立てることが出来ているということ。

長くなりましたが、このモチーフ探しというのは1で生み出したメロディーにどのような伴奏を付けるかを考える過程になります。

その為に、様々な曲を聴きます。
ひたすら聴きます。

こんな曲にしたいな、という曲を大体3,4曲程度探し出します。
そしていつでもそれらの曲を聴ける状況を作っておきます。

こういうお話をすると、
「パクるんですか」
とか言われるんですが、参考にするだけです。同じものを作りたいならコピーしていればいい。
僕らは生み出したメロに伴奏を付けるのであって、同じ曲を作りたい訳じゃないでしょう?

確かに、これから完全に新しいものを生み出すなんてもう不可能ですよ。
そもそも音なんて12音しかないんですから。
だからとってパクっていい訳じゃない。
というかそんな話をしたいのではなくて、そもそもそういう考えになること自体、発想が貧困で非常に残念な気持ちになります。
最初の時点でそんなこと考えている人間は作曲なんかやめた方がいいです。
我々は過去の音楽を最大限リスペクトし、未来にクリエイトしていくのです。

(ダサくて意味不明なことを言ってしまった、、反省。)

お仕事でも大抵リファレンス曲といって「こんな曲にしてください」、と既存の曲を渡されることがよくあるのです。
それだけ楽曲のイメージは大切だということを理解していただきたい。

どんな曲を作りたいのか。
あくまでも楽曲の方向性を見つける為の過程であって、パクる為に既存の曲を探している訳ではありません。
雰囲気を真似する為に、同じ楽器を使うことはあってもフレーズを真似することはありません。
まぁ、作曲をかじっている方ならば理解して頂けると思いますが。

僕にとってこの過程はとても重要な過程なので、適当にすると大抵作業が頓挫したり時間がかかり過ぎたりします。

なんだか熱くなっていろいろと書いてしまいましたが、面倒でもこの段階でしっかり方向性を定めておくと先が楽になります。
1で生み出したメロディーをどのような方向性の曲にするのかを既存の曲を聴いて見つけましょう。

3. 頭の中で作曲

いつになったら実際の作業に移るんだ!と怒られそうですが、すいません。
まだPCの前には座りません。

今決まっているのは曲の雰囲気(方向性)と断片的なメロディーだけ。
それらを曲にまとめていく作業を、全て頭の中で行います

具体的にいうと、

断片的なメロディーを1コーラス分(所謂A、B、サビ)作成、そして作成した1コーラス分のメロディーに伴奏を付けていきます。

頭の中でかなり具体的に鳴らします。
どんな楽器を使っていて、どんなフレーズが鳴っているのかまで。

まだ理論的なことは一切考えません。
それが理論的に合っていようが間違っていようが関係なく、自分の中で気持ちいいと思うメロディーや伴奏を頭の中に描きます。
理論的なことはこのあとの段階でいくらでも修正出来るので、今は自分の感性を大切にしてください。

バラードの場合はお風呂に入って考えることが多いですが、アップテンポの場合は部屋で踊りながら考えます。
もちろん一人で、です。
傍から見ると非常にシュールです。
なので絶対に人には見せません。

それで1コーラス分完成まで至れば、この過程は終わりです。
もし、イメージがメロと合っていない感じがしたら2に戻ります。

最初にも言いましたが、僕は1〜3の過程ですべての過程の半分以上の時間を使います
なぜそんなに多くの時間を費やすのかと言われるんですが、ここですべて固めてしまえばあとは頭で鳴っている音を入れていくだけの単純作業になるのでそこまで多くの時間を必要としないのです。
もちろん本チャンを完成させなければいけない場合になるといろいろと手間がかかってくるのでこの限りではないですが、まずはデモとしても非常に完成度の高いレベルのものを仕上げるということを目標に話を進めていますのでご理解を。

作曲するっていうとどうしても、楽器を持ったりだとかPCに向かって、というイメージが強いと思うんです。
でも、それって僕にとっては作曲じゃなくてただの作業なんです。
それに特定の楽器を使うと同じコード進行だったり、メロディーになってしまうので。
場合によっては手グセが使えるときもあるんですけどね。
でも生み出す曲が全部同じ感じになってもつまらないですし。
なので僕の場合は必ず頭の中だけで構築していくのです。

もし描いた曲の中に自分が弾けない楽器が入っていたら?
弾けるようになればいい。
無理なら誰かに頼めばいい。

可能性を自ら潰す必要はないと思うのです。

天才は知りませんが、僕のような凡人はひとつひとつ実践してみてこれが一番だという方法を見つけるしかないんです。
だからこそ今、作曲で悩んでいる人には挑戦してみてもらいたい。

もしかするとやってみたけど全然上手くいかない、ということがあるかもしれません。
そんな時は、僕の方法はダメだと切り捨ててください。
悲しいですが、それがあなたの為にならないのならば仕方がない。
僕らの使命は曲を生み出すことなのですから。

使命というと重いか。

というか、この時点で4000文字越えてしまったので、この続きはまた別記事にしました。

次>>>【作曲】音楽家らしく僕の作曲手順を晒してみます。【中編・アレンジ作業開始から一通り楽器を入れるまで】

続けて読んで頂けると幸いです。
では。

fumitaro from 【FMTR】

  
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