【作曲】音楽家らしく僕の作曲手順を晒してみます。【中編・アレンジ作業開始から一通り楽器を入れるまで】

【作曲】音楽家らしく僕の作曲手順を晒してみます。【中編・アレンジ作業開始から一通り楽器を入れるまで】


いろいろと書いていて思ったけれど、具体的に曲を用意すればもっとわかりやすかったかもって。

前回途中で終わってしまった作曲手順のお話。

今回は中編と第して、作曲から実際の作業に入っていく流れをお話出来たらなと思っております。
どこまで詳しく書けるかはわかりませんが、今回も僕なりに頑張って書こうと思っておりますので何卒。

それでは早速行きましょう。

前回までのおさらい。

改めて手順を紹介します。

1. きっかけづくり
2. モチーフ探し
3. 頭の中で作曲
4. メロ打ち込み
5. リズム構築
6. ギター録音
7. ベース録音
8. シンセ、ストリングス等打ち込み
9. 一旦確認
10. 再度5~8の繰り返し
11. コーラス作成
12. 最終確認
13. 仮ミックス
14. デモ完成

今記事はこれらの4〜9に当たる部分になるかと思います。
ちなみに前回のお話は>>>【作曲】音楽家らしく僕の作曲手順を晒してみます。【前編・ゼロから実際の作業に移行するまで】

今回は作業についてのお話となりますので、僕の使用機材も含めて解説していきます。
お使いの機材でない場合でも、出来るだけ伝わるように説明出来たらなと思っております。

【中編・アレンジ作業開始から一通り楽器を入れるまで】

4. メロ打ち込み

この項目にたどり着いたということは既に頭の中にアレンジの施された1コーラス分の楽曲があるという状態になります。

ようやくPCの前に座ることが出来ました。
どんな気持ちですか?
うずうずしていますか?

早る気持ちを抑え、まずはDAWを立ち上げます。
僕の使用DAWは<Logic Pro X – Apple

 

https://www.apple.com/jp/logic-pro/

※他のDAWを使用している方にはよく、音が悪いとか素ではなくて変に味付けされた音だとか言われますが、仕事上問題になったことはないので安心してください。

とりあえず新規セッションを立ち上げたら。
まずは頭の中にあるメロディーをmidiで打ち込んでいきます。
リアルタイムでもステップでもどちらでも構いません。早い方で打ち込みます。

既に皆さんやられていることだとは思いますが、何度も曲を作っているとどんな楽器を使うとかどんなプラグインを使うとか、ある程度自分なりのアレンジ方法が見えてくるので、曲のジャンルや方向性に合わせていくつかテンプレを用意しておくと作業時間の短縮になりますよ。

この時はまだテンポは適当です。
※リアルタイムの場合、ベロシティがバラバラだと思うので全選択してベロシティをすべて一定にしておくと何かと楽です。
もちろんクォンタイズもかけます。
でもズレていないか確認はしてね。

この辺りはサクサクと進めていきたいところ。
1コーラス分のメロディーを打ち込んだら、完了。
次に進みます。

5. リズム構築

テンポを決めます。
とりあえず頭の中で鳴っているテンポに合わせます。

テンポを決めたら、次はドラム。
僕の場合は基本的に「BFD3」を呼び出します。

ゴリゴリのロックやメタルテイストの楽曲の場合は「Steven Slate Drums4」を使います。

打ち込み系の曲は「Battery4」ですかね。
いや、サンプルの切り貼りとループ使って組み立てる方が多いかもしれません。
「Battery4」はあくまで予備って感じかな。

そして、まずは頭の中に描いているドラムを1コーラス分打ち込んじゃいます。

イントロだけとかAメロだけとか断片的に完成させながら1曲にまとめていく方法もあるんですが、それだと僕の場合は中途半端な曲になりやすかったし曲全体の流れが上手く把握出来ずパーツ毎バラバラな世界観になってしまうことが多かったので、僕は必ず楽器毎に1コーラス分一気に打ち込みます。
そうすることによって曲の流れも方向性も見失うことなく、結果的に早く作業を進めることが出来る。はずです。少なくとも僕の場合は。

リズムに関しても「キメとかは後で詰めるから今は仮で打ち込んじゃえ!」という人も多いと思いますが、僕は真逆で、キメを含め9割5分決め込んで打ち込みます。
たくさん楽器が入ってから直すとなると修正する楽器が多すぎて面倒だからです。
打ち込みを直すならまだしも、ギターやベースを弾き直すのって意外とため息でたりするので。
というか作業に入る前に頭の中でさんざんシミュレーションしながら曲を練り上げているので、そもそもリズムが変更になることってほぼないんですけどね。
こっちの方がいいかな?とかあっちも試してみよう!みたいなことをいちいち打ち込んで楽器弾いて…聴いてみてやり直す、なんてことをやっていたら相当な時間のロスです。加えて疲労もします。でも頭の中で済ませておけばそんなことにはなりません。
無駄な時間を過ごさない為に頭の中で作り上げておくのは僕にとってかなり重要なことなんです。
もちろん作業中に変更することがないと言ったら嘘になりますが、回数はほぼゼロに近いです。
※あくまで自分の曲を作る際のお話です。お仕事の場合はクライアントの意向に沿う必要があるのでこの限りではありません。

ゴーストやタイミングに関してもちゃんと打ち込みます。
生っぽくするベロシティだったり、タイミングだったりは僕の中で決まりみたいなものがありますが、それはシークレット。
今度noteとかで有料記事にして出してみようかな。でも多分何度も打ち込んでいたらわかってくると思いますよ。
その辺は人に聞くんじゃなくて、努力で掴み取って欲しいな。
意外と縦軸とか気にするといいですよ。

そんなもんかな。

次はギター、といきたいところだけれど。
まだまだ。

次はループを足していきます。
曲にもよるので一概には言えないですが、ギター、ベース、ドラムの3ピースだけで!なんて決められていない限り、僕はループを足します。
まずはそれぞれ違うループをLR振り切りで。
Pan調整したり音量調整したりしながらいろんなループの組み合わせを試します。
ループの組み合わせ次第でリズムがへにょっとするか、イキイキするかが変わってきます。
ちゃんと聴こえるように鳴らすこともあれば、ほぼ聴こえない状態にしておいて、抜いたらやっぱり寂しい、みたいなことも。
僕。この工程好きなんですよね。

BFD3だのSSD4だの、音色がどんなに生っぽいって言っても結局は打ち込みなんですよ。
僕もある程度生っぽく打ち込んでいるつもりでもやっぱり聴く人が聴けばわかります。
そのままのニュアンスで良いときもあるんですが、他の楽器が生楽器だったりするとリズムだけ浮いて聴こえてしまうので、生のループを使ってごまかすのです。
ごまかすというと言い方悪いですかね。
リズムに立体感をプラスする感じでしょうか。

Logicの場合、ループがたくさん入ってます。
他にも配布されているサンプルをだったりを使うこともありますが、僕のファーストコールはApple Loopsですね。

その他のサンプルは「MUTANT」で管理しています。
今から使うなら、「Soundly」の方がいいかも。2も出てるみたい。

わかりやすい動画みつけた。

そしてリズムを組み立てて。
1コーラス分出来たらこの工程も終わりです。

ちなみに。
この段階から少しずつ効果音は入れていきます。
効果音に関しては完全に思いつきというか、雰囲気でガンガンいたるところに入れて最終的に使うかどうかの判断をしてます。

さぁ。
メロディーとリズム。
これで土台が出来上がりました。

出来たら土台を聴いて、ギターなり鍵盤なりでコード感を確認します。
確認しているうちにどうしても使いたいコード進行とか出てきちゃうこともあって。
そんな時は構わずメロ変えます。
もちろん良いものになることが前提で。

コード進行とか理論的考察について、ここで話してもいいんだけどそもそもこの記事は作曲法というよりただの作曲手順なので。
それこそ曲によるし、題材となる曲も用意してなかったので進行等はまたいつか、違う形で実現させようと思ってます。

ちなみに。

コードをつける作業は過去にどれだけ曲をコピーしてきたか、そしてどれだけ頭の中にコード進行が蓄積されているか。

それがモノを言います。
いつも同じコード進行になって困っている人がいるのならば、まずは焦らず既存の曲をコピーすることから始めてみるといいかもしれません。
急がば回れ。ってことです。

いやね、これ本当なんです。

ほんの数年前まで僕は曲を作ることが出来ませんでした。
バンドをやっていましたが、作曲は人任せ。作ることもせず。
そんな僕が曲を作り、仕事にまですることが出来ているのはたくさんの曲を聴いてひたすらコピーしてきたからこそだと思います。
コピーと言ってもただギターで弾くだけではありません。
打ち込んで演奏して、DAWで同じものを作り上げるのです。
それを何十曲とやっていくことで、アレンジの仕方やコード、ハモリやコーラスの入れ方だったり、それ以外にも様々なことを学ぶことが出来ました。
どんな教則本より、どんな授業よりも自分の好きな楽曲をコピーすること。
僕は結果的に120曲越えたところでやめちゃいましたが。
その時間、経験は確実に血となり肉となっているはずです。

あとは、その他の楽器を入れていくだけ。

6. ギター録音、7. ベース録音、8. シンセ、ストリングス等打ち込み

僕は記載の通り、ギター、ベース、シンセ等の順番で入れていきますが、こうしなきゃいけないという決まりはありません。
元々ギタリストなので、ギターを先に入れた方が頭の中に描いていた世界が現実に現れた感じがしてテンション上がるからです。

でも、テンション上げるのって意外と大事だったりするんです。
照明に気を使ったり、インテリアこだわったり。いい匂いのするルームフレグランスとか。
たとえ好きなことだとしても時には気が滅入ることだってありますよ。毎日毎日窓のない同じ場所で同じことの繰り返しなのでね。

僕は音が重なっていく感覚がすごく好きなので、アコギからクリーントーン、クランチ、歪み、という形で入れていきます。
ここでもそうですが、ギターも白玉とかコードじゃらーんとかではなくちゃんとフレーズを考えて重ねていきます。
もちろんベースも、シンセも。

ようするに僕は、「仮で入れておく」というのが嫌なだけ。

たぶん仮で入れておいてあとでアレンジ含めて考えて入れ直す人の方が多いんじゃないかな。
なので、この僕のやり方が合わない人は多いかもしれません。
他のシンセやストリングスとの兼ね合いもありますし。

でも前述の通り僕はシンセもストリングスとのカラミも既に頭の中で描いた上で作業に取り掛かっているので、問題なかったりするんですよね。

ただ、ギターソロだけは最後の最後に入れます。
だってその方がテンション上がるじゃん?
完成されたトラックの上なら、最大限力発揮出来るでしょ。

自分を表現出来る唯一のスペースだから。
やっぱりギタリストなんだなぁ、と。
最近はギターソロのない曲ばかり作ってるけどね。
ギターソロは大歓迎だけど、曲がソロを求めていないのであればいれません。
ギタリストだろうと、すべては曲ありき。

そんなギターとベース。
最近は「BIAS FX Desktop」を使ってます。

本当はアンプ鳴らしてマイク録りとかしたいんですけど。
マンションの一室じゃ100wなんて、ね。
アッテネーター欲しいぜ。

最近はベースを弾くのがとっても楽しいです。
新しいベース買っちゃおうかなぁ。

ジャンル毎である程度のプリセットは作ってあります。
昔はアンプだのエフェクターだの通して録っていましたが、それだと後々音色変えられないからね。
微調整が必要になった時には本当に楽。

生録音の良さもあるのはわかっているんです。
でもアンプやエフェクターはギターの練習や本当に必要な時以外は出動しなくなっちゃった。

たまにFractal Audioの「AXE FX2」使ってエフェクト音と素の音の2系統で録音することもあります。
それなら後から音もいじれるし。ただセッティングが面倒なのがね。
スタジオ用にもう一台買っちゃえばいい話なんですけど。

今見たら結構安くなってて、ショック。

シンセ等はLogic付属のでも全然いけます。
Logic付属の音源で本チャンまでいったこともあります。

シンセに関しては2パターンあって。
バンドマンで、作る楽曲が基本的に生楽器で構成されていて、シンセは味付け程度でしか使わないという場合。
その場合は、わざわざイチからシンセを学んで…なんてことはしなくていいと思う。
それなら持ってるシンセで、欲しい音が鳴るプリセットとか買って使った方がいい。その方が早い。
シンセに強い人間に仕事として振るっていう手もあります。
餅は餅屋。前もこの言葉使ったなぁ。お金もかかるかもしれないけれど、そうすることで指示したりジャッジを下す側の気持ちも理解出来るようになるから。
将来的にはプラスになる。かも。

打ち込み主体の音楽だったり、シンセを学びたい欲がある場合はまず触ってみることから始めてみる方がいいね。
今ならシンセの使い方を詳しく説明してくれているサイトもあるだろうし。
少しずつ学んで、使えるようになればプリセットを買う金も浮く。

でもまずは今の自分に必要なものは何かをしっかり考えた上でね。
先にシンセを学んでもいいけど、その前に曲作ることに専念した方がいい場合もあるし。
理由はわかるでしょ。

僕もずっと前者だったんですが、打ち込みの曲とかにも興味持ち始めてからは積極的に触るようになりました。

あ、ソフトじゃなくて、実機買うのも手かな。
YamahaとかRolandのシンセ。僕はKorgの「KROME 61」を持っているけど、こっちの方が即座に使える音呼び出せてた気がする。
ソフトシンセに移行した今でも全然使うしね。

まぁ、自分がどうなりたいのかによるかな。

どんどん精神論になってきてしまったので、軌道修正。

最近の僕が使うソフトは、「Avenger」

何でも出来るんじゃないかな。
触ってるのも楽しいし。たまに時間や曲のことも忘れていじり続けちゃうこともあるくらい。

一時期流行ってた「Massive」とかはあんまり使わないかな。
考えてみたらループやサンプルを切り貼りすることも多いかも。

ストリングスに関してはジャンルによって使い分けますが、基本的には「Miroslav Philharmonik 2」とSPITFIRE AUDIOの「SPITFIRE SYMPHONIC STRINGS」かな。
本当はもっといろいろ揃えたいんだけど現状はこれ。
SPITFIRE好きなんですよね。余裕ある時にちょこちょこ入手してます。ハンス・ジマーのストリングス欲しい。
ブラスも欲しいけど、現状はNIで我慢。

というか、本当にキレイにストリングスを入れたいと思った時は友人に依頼しちゃいます。
限界ってものがあるのでね。これは鍵盤やブラスも同じです。
自分でもある程度は出来るけれど、結局はギタリストなんで鍵盤楽器はなかなか慣れなくて。
ちなみに鍵盤は、NIの「THE MAVERICK」が好きでよく使ってます。

鍵盤弾けないけど入れたい!っていう人は「EZ KEYS」とか使うといいかもしれません。
僕は求めてるスタイルが全然なくてイメージどおりにならないことが多かったので、もう使ってませんが。
でもハマればめっちゃ楽。

言い忘れてたけれど、シンセでも何でも、『これは使える!』っていう音なりプリセットが見つかったら必ずメモをしておくこと。
プリセットの名前をわかりやすように変更するのでもいい。
そうすることで次回使いたくなった時にすぐ呼び出せるから。
また使いたくなった時に膨大な数の中から探してたら時間の無駄だから。

そんな感じでパパっと全楽器を入れてしまえばこの過程も終わりです。

やばい、7000文字越えてた。長くなってすいません。
もっと簡素化して書きたかったんですけど、文章力のない僕には無理でした。
ここまでで知りたいことって何かありますかね。
詳しく書いたつもりではありますが、若干急ぎ足で書いたので抜けている部分もあるかも。

本当に作曲を学びたいのであれば、本読んだり学びに行ったりするのもあり。
時間かかってもいいなら、自分で地道にやってみる。
どちらにしても確実に言えることは、
自発的な行動で得た知識の方が絶対に頭に残る。ということ。

自分のやりたいことなら、誰かに言われてやるんじゃなくて自分から求めていこう。

じゃあ続きはまた次回。
結構時間かかる気がするけど。

fumitaro from 【FMTR】

  
  
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