アレンジ成功への近道・その1。【YouTube】を使え。アレンジのヒントは視覚から得ろ。

アレンジ成功への近道・その1。【YouTube】を使え。アレンジのヒントは視覚から得ろ。

久しぶりの更新です。

今回のテーマはタイトルにもある通り、『アレンジ』について。

最近はなぜか若手のクリエイターさんと知り合う機会が多く、お話をすると必ずアレンジの話になります。
アレンジって正解がないからですかね。
もちろん作曲だって正解はないのですが、どうやら「メロディーは作れるけれどアレンジが上手くいかない」という傾向は往々にしてあるようです。

でも話を聞いていると皆どうも技術的な問題でアレンジができない訳じゃない気がしてくるのです。
曲が求めるアレンジが思いつかないだけなのではないかと。

その場合、本当はメジャーでたくさんの楽曲を手がけているアレンジャーさんの作業を見せてもらうのが一番のような気がしますが、そんなことできるのは限られた人間しかいません。
もちろん専門学校やカルチャースクール?に通って理論やアレンジを学ぶという方法もありますが、その為にはお金がかかります。

学びたいけどお金はないしプロとの繋がりもない。
ではどうすればいいのか。

簡単です。
自分で学べばいいのです。

別に学校やプロに学ばなくても自分の考え方と行動次第で『アレンジ』はできるようになるからです。



あと、技術的なことは最小限に抑えます。
技術だけ覚えても使いどころがわからなければ何の意味もありませんからね。
アレンジのイメージも何も湧いてないないのにここはモーダルインターチェンジでとかツーファイブじゃなくて裏コードに使おうとか、馬鹿じゃないの、と。
どんなに難しいテクニック使ったところでって名曲になる訳じゃないし、曲が求めてなければそれらがマイナスに働くことだってある。
わかるかな?
技術はとっても重要だけれど、まずは曲が何を欲しているのかを見極めなきゃ。

それができなければどんなテクニックを覚えても必要なところで的確なアレンジができない、なんてことになりかねない。
まずは的確な判断ができるようになろうよって話。

理論派の方には大ブーイングかもしれませんが、あくまで僕がやってきたことという世の中に数ある方法論の中のひとつとして捉えていただけると助かります。

僕も一応専門学校に通っていたので理論の授業等はありましたが、その頃の経験ははっきり言って役に立っていないですね。
理論の世界のスタート地点まで連れていってくれたことは感謝していますが、学校で学んだことで覚えているのはメジャー・スケールとかマイナー・スケールとか♯や♭のつく順番とか、その程度。
それも知識として残っているだけでどこでどう使うかなんてわかりませんでした。
加えてアレンジはおろか作曲の授業なんてものはなかったので最初はとても苦労しましたよ。ほぼ独学みたいなものですから。
ただギター弾いてるだけの方がよっぽど楽じゃないか、と。
(そんなことはないって今ならわかるんですけどね。)

そんなこんなで、今仕事で使うスキルはすべて自分で得たものだと思っています。

では何をしたのか。

答えはタイトルにもあります。

「YouTubeを使う」ということ。

YouTubeといっても理論やアレンジについて解説している動画を見る訳ではありませんよ。

好きな曲のMVを見る。

そんなこともうずっと前からやってるって?
それでアレンジがうまくいかないなら、それは文字通り「見てるだけ」だからだと思いますよ。

大したことではないですが、ただ見てるだけだった人にとっては今までに考えたことないことかもしれませんので順を追って説明してみます。



好きな曲を検索。そして公式の動画(出来ればMV)を見つける。

今回はアレンジできるようになるっていう観点から解説してるので「好きな曲」といいましたが、もしすでに題材(曲)があってこんな雰囲気の曲にしたいんだよねーという曲があるのであればそれでいいです。
それを“ちゃんと”見てください。

当たり前なことですが、とても大切なことなので。
最悪公式じゃなくてもいいといえばいいんですが、公式の、そしてMVがあれば最高。

それはなぜか。
映像は曲の世界観をより多くの視聴者に伝える上で大きな役割を担っているから。

視覚から入ってくる情報ってとても大きいと思いませんか?
MVって曲のイメージをより強く伝える為にあるんだと思うんです(個人的見解)。
夏の曲だったらピーカンだし海や夏を意識させるものがたくさん出てきますよね?
一転、冬の曲なら雪や温かいもの、服装もそれらしいものになると思います。

ようするにシチュエーションや表情、登場人物の行動が曲の世界観を表現しているということなのです。
それをMVは映像のプロたちが作っているのですから。
だれかが違法に引っ張ってきた楽曲に映像つけているのとは説得力が違います。
それが公式MVを見る理由。

ここで僕らがするべきことは好きな曲のMVを見てその曲のイメージをしっかり捉えること。

曲の特徴と、MVから得られるイメージを書き出します。
具体的でも抽象的でも音でも楽器でも映像でもなんでも構いません。
でも音や楽器とそれ意外で分けて書いておいたほうがいいかも。
あとは自分なりで全く問題ないですよ。

例えば。

これ、僕が今好きな曲。
これなら、

イメージ⇒学生、ラブレター、恋の始まり、青春、さわやか

音楽的なこと⇒ギターリフと(若干変更はあるもののずっとにたようなフレーズ鳴ってる)カッティング、ストリングス、サビは1小節の繰り返しで4小節目だけ変わる。サビ繰り返し後の裏のハイハットが印象的。

みたいな。

ちょっとこれは適当すぎるけど、本当はもっとちゃんと聞いて感じたことすべてを書き留める。
正解なんてないので、自分の感覚で問題ないです。

似たような雰囲気の曲を探して同じことを繰り返す。

僕ここまでアレンジについて具体的な解説って何もしてないですよね。
でもこれでいいんです。
僕はアレンジを、

メロディーが持つ世界観を最大限広げるものだと考えているので。

書き留めるのはノートでもメモ帳でも何でもいいからちゃんと保管しておいてください。
曲の世界観やイメージに合わせて分類できてると尚良しですね。
見返しやすい方が絶対いいので。

ある程度自分の中で納得行くアレンジができるようになるまで僕はずっとひとりでこんなことやってました。
誰に言われた訳でもなく。
なんとなくそうする方がいいと当時の僕が勝手にそう思ったのでしょうね。
まぁ、ほんとに好きなアレンジの曲があったときは今でもやります。

いいですか。世の中には知らないだけで好きな曲や作りたい方向性の曲なんて腐るほどありますから。
もうないよー!なんてことには絶対ならないはずです。
面倒かもしれませんが、『今、自分の中にアレンジに対する知識が蓄積されているんだ』と思って頑張って欲しいです。

曲の共通点を見つけ出す。


こんなことばかりやっていれば嫌でも曲の情報は溜まっていくはず。
溜まってきたら次は似たような曲同士で分類して、それらの中で共通点を見つけ出しましょう。

簡単なところで言えば、冬だったらベル入ってるとか、ストリングス主体が多いなーとか。
ストリングスが繰り返しのメロディーをひたすら奏でてるけど、実はこれがメロに対して裏メロとして機能してるんだなとか。
こういうときはスネアでこういうときはクラップなんだなとか。
書き留めなくてもわかってることもあるけれど、細かく書いていると意外な共通点が見つかったりもします。

そこまでくればアレンジも出来たようなものです。

曲を聞いて、自分がMVを作る立場だったらどんな映像にするのかってことを考えるのです。
そこに学生が出てくるのがイメージできるなら、学生ってワードで引っかかってくる曲を見つけて、それらの方向性のアレンジが合うかどうか考えてみる。
逆に冬の曲にしたいって大まかなイメージがあるなら冬っていうワードでひっかかってくる曲の共通点から入れる楽器やフレーズ、方向性を決めたり。

でもこの段階では楽器の入れ方重ね方がわからないとか、どういうプラグインでとかどういうシンセで出してる音なのかなとかすぐにはわからないですよね?
こういうジャンルの曲でこういうイメージだからこのリファレンス(参考曲)にあるようなフレーズを入れたら良くなるっていうのはこれまでの作業でイメージできるようにはなったけれど、具体的な方法がわからない。

どうすればいい!?

技術を取り入れる作業へ。

そこでようやく楽曲のアナライズだったり理論やテクニックを得るという段階に到達するのです。

やっぱり目的がないと人って努力が続かないし、感動も得られないと思っていて。

ただ痩せたいっていうだけで痩せられる人って少なくないですか?
誰かを見返したいとか、好きな人に振り向いてもらいたいとか。そういう理由や目的があった方が気持ちも盛り上がるし、頑張れる。
結果、成果も出ると思うんんです。
アレンジもそう。
テクニックだけ持っていても使い所がわからなくて、アレンジ出来ないテクニックも使えないってなったら投げ出したくなるでしょう?

必要になったから学ぶ。
それでいいんじゃないかな。

こういう話をするとどうしても否定してくる人がいるけれど、まずはできるようになるのが先でしょう?
文句いってないでやってみて。
僕の方法論が間違っていると論破したところでアレンジ出来ない自分は変えられないし変わらない。
変な優越感に浸っている余裕があるなら、アレンジできるようになってみろってんだ。
そういう人がいる訳でもないのに勝手に熱くなってしまった。反省。

結局僕がいいたいのは。
適当に理論やテクニックを学んでもそれらは単なる知識でしかないので、使えないものはテクニックとはいえないし、アレンジする上で効率的な順序だとは言えないということ。

でも逆に言えばある程度具体的にイメージが出来ているレベルなら、イメージを再現する為に必要な技術を取り入れる段階にさっさと進んだ方がいいです。
いますぐ。

その辺のお話はまた次回出来たらいいなと思ってます。

最後に。

でもこれじゃ同じようなアレンジしかできないんじゃないですか?

そのとおり。
でもアレンジができるようになっても流行は時代とともに変化するし、新たな楽曲はどんどん出てくる訳で。
もちろん流行りのテクニックが後世に残るかどうかなんてことはわからないし、来年を待たずして半年で「それ、もう古いですよ」って言われる可能性だってあります。それくらい移り変わりの早い世界。
だから僕らは流行に敏感でなければいけない訳です。
自分ではついていっていると思っていても、年齢とともに確実に置いて行かれます。
アレンジできるようになった、と判断して自分から学ぶことをやめてしまえば最後。
時代が求められるものを生み出せなくなってしまいます。

これがアーティストだったり常にメインストリームで活動出来ている方ならまた話は違うとは思うんですけどね。

なかなか難しい世界ですよ。

あと今回はYouTubeを使えと言いましたが、できることなら音源も買ってほしいです。
ダウンロードよりも断然CD。
情報量が全然違います。

というわけで今回はこのへんで。

また次回。
その2でお会いしましょう。



  
   
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